思いきって多方面に視点を向け、それぞれの専門家の意見や資料を基にまとめられた内容は、個別には不充分なところもありますが、従来の本とは異なる問題提起をするものになっています。一見環境ホルモンとは縁のないような話も登場しますが、根っこではつながっています。母乳の汚染問題について不安を持つお母さんたちは多いと思われます。本書に書かれていることを実行してもすべての不安が消えるわけではありませんが、汚染物質が体内にとり込まれるのを減らし、汚染物質に負けないしっかりとした体を作るうえで参考になります。同時に、本書が今の生活を根本から見直して、有害物質を出さない生活のあり方を考える一助となります。