各国大学改革に見る新自由主義-分析を通じ超克へ。今日の大学には各国政府の政策と共に、その政策さえ左右する世銀、IMF、WTO、OECD等、グローバライザーの強制力が色濃く現れている。これら政府・国際機関の重層的パワーが推進する脱アカデミズム、市場主義、大学の企業化等の新自由主義的政策の下、自主性、自律性に基づく大学本来の知的使命をいかに貫くか。本書は、欧米・日本を含むアジア8カ国の新自由主義的大学改革の動向分析を通じ、日本の大学における学問の自由と大学の自治によるその深化・超克の方向を探る。