ドイツ及び日本の大学理念・制度・行政研究を中心に、精密・正確な歴史的検証に基づく優れた業績を高等教育分野に残し、2011年に急逝された著者の遺著。本書は、フルボルト理念の再検討をはじめ、ドイツと日本の大学改革の史的研究に教員養成問題等を加えた、著者の業績の集大成であり、その研究の今日的意義は、巻末に収録された6人の研究者による「解題」にも鮮明に反映されている。