新自由「主義」的政策の拡大と福祉国家の変容が進み、安定的な「国家」等の制度を前提とすることができない後期近代において、社会福祉・社会保障に対するこれまでの理論的分析はどこまで有効なのか。アンソニー・ギデンズの「再帰性」概念を参照軸に、再帰性が高まりライフ・ポリティクスへと関係性が変化する社会の状況を捉えるための理論枠組みを提示する。