• Author山尾悠子
  • Publisher文藝春秋
  • ISBN9784163908366
  • Publish Date2018年5月

飛ぶ孔雀

シブレ山の石切り場で事故があって、火は燃え難くなった。シブレ山の近くにあるシビレ山は、水銀を産し、大蛇が出て、雷が落ちやすいという。真夏なのに回遊式庭園で大茶会が催され、「火を運ぶ女」に選ばれた娘たちに孔雀は襲いかかる。――「Ⅰ 飛ぶ孔雀」
秋になれば、勤め人のKが地下の公営浴場で路面電車の女運転士に出会う。若き劇団員のQは婚礼を挙げ、山頂の頭骨ラボへ赴任する。地下世界をうごめく大蛇、両側を自在に行き来する犬、男たちは無事に帰還できるのか?――「Ⅱ 不燃性について」
伝説の幻想作家、8年ぶりとなる連作長編小説。「彗星のごとく戻ってきた山尾悠子が新たな神話圏を築いた」(清水良典氏)

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