ノルウェーとアイスランドの地に、8世紀から13世紀にかけて成立した頭韻詩「エッダ」は、遠い父祖の時代から語りつがれた、神話と英雄伝説から成る壮大な物語である。同じく、アイスランドの地に、12世紀から13世紀にかけて成立した「サガ」は、ヴァイキングの豪傑、グレティルの悲劇的生涯についての口承物語である。