近くの書店で在庫を調べる
  • 著者村田沙耶香
  • 出版社文藝春秋
  • ISBN9784167911973
  • 発行2018年12月

きれいなシワの作り方 / 淑女の思春期病

思春期なんて、とっくに卒業したと思っていたのに…?

30歳を過ぎたころから起こる、さまざまな「身体の変化」や「心の揺れ」にとまどいつつも向き合う日々――「大人の思春期病」をテーマに、大好きな女友達とおしゃべりするように書きとめたエッセイ。

女性誌「anan」で連載し、多くのアラサー女子の共感をよんだ初エッセイ集の文庫化。



・「結婚願望はないです」と答えていた若かった自分を反省して、「機会があったらしてみたい」と答える今日このごろ。大きな成長、この変化が嬉しい!

・自意識が邪魔して、FBやmixiにほとんど意味のあることを書きこめず。SNSにお洒落な写真をアップロードできる日は来るのか?

・通販の罠にかかり、ネットのお洒落な店のサイトを見ている内に頭が沸騰。「この戦い、負けられない!」と早朝からPCに張り付いて予約に成功。気が付けば部屋は段ボール箱だらけ……

・年末年始もいつものコンビニでバイト。お一人さまの正月はいつもと違う空気感で嫌いじゃない。

・「バーに行こう!」と思い立ち、初めて一人で入った店が「シガーバー」……

・同世代の女性と会うといつも話す「産むか、産まないか」。「産まない派」と見せかけて「本当にそれでいいのか」と夜中に悶々とするわたし。期限は迫る。



「こんなこと気にして、自意識過剰で、馬鹿だなあ」と笑ってほしい、と著者(「文庫版あとがき」)。

時に、こんなことまで書いちゃっていいの? と不安にさせられる、芥川賞作家(「コンビニ人間」)の赤裸々エッセイ。

>> 続きを表示