人が抱えるさまざまな悩みの答えを、古今東西の哲学・思想書から探りながら、
哲学や思想の基本を知ってもらおうというコンセプトの本。
「内部志向型人間」(自己啓発本的人間)が増殖する日本への警鐘と、
社会学的に世の中を見ることの重要性を各書物を通して伝えていく。
著者はまだ20代の思想家で「良書に特化して読書をすべき」をモットーに
読書会を主催している。「悲痛社」というブログを運営。
〈取り上げる主な書物と身近な疑問〉
ヴェイユ『自由と社会的抑圧』仕事はなぜ辛いのか?
トクヴィル『アメリカのデモクラシー』孤独を感じるがどうすればいいか?
ムフ『政治的なものについて』多様性の尊重はいかにして可能か?
ポパー『推論と反駁』アドラー心理学はなぜ流行るのか?
ベンヤミン『複製技術時代の芸術』芸術にはなんの価値があるか?
井上章一『美人論』我々はいつから面食いになったか?