• 著者浅田次郎
  • 出版社文藝春秋
  • ISBN9784163911403
  • 発行2019年12月

大名倒産 下

借金の積もり積もること二百年、御家を救う唯一の手立ては計画倒産!?

読めば福がやってくる! 笑いと涙の経済エンターテインメント。



連載中から「面白い!」の声続々!



〇江戸時代にもロスジェネってあったんだ!と思いました(30代女性)

〇鮭と米がとにかく美味しそう……。(40代男性)

〇もはや古典落語のような語り口、どこで止めていいのか分からない!(40代女性)

〇『プリズンホテル』以来の大笑い。それでいて、ほろり。こんな浅田作品が読みたかった! (60代男性)



丹生山松平家三万石を襲いだばかりの若き殿様は江戸城で脂汗を垂らしていた。

――御尊家には金がない。

老中からの宣告に慌てて調べてみれば藩の経済事情は火の車であった。

奇跡でも起こらぬ限り返しようもない額の借金に押し潰される寸前の弱小大名家。

父である御隠居はこの苦境を見越して、庶子の四男である小四郎に家督をとらせたのだ。

計画的に「大名倒産」を成した暁に、腹を切らせる役目のために……。



父祖から受け継いだお家を潰すまい、美しき里である領地の民を路頭に迷わせまいと、

膨らんだ借金に、倹約、殖産興業と手を打つ若殿。

しかし道のりは遠すぎる!

健気な若殿の頑張りに、いよいよ七福神が乗り出すか? そして父の深意とは……。



人も神様も入り乱れての金策に、果たして大団円なるのか──。

うっかり笑っていると号泣します……。感動のラストへ!

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