この世界はわかっていることよりも、わかっていないことの方が多い。研究者たちは仮説を立て、検証を繰り返して、事実に迫ろうとする。そこではそれぞれに説得力のあるさまざまな説が入り乱れ、謎は容易に解けない。
本書では、さまざまなジャンルで提唱されている“謎”と、その解明に迫る“諸説”を紹介する。事実と認定されたものは教科書や参考書に掲載されるが、本書で紹介するのは、まだ教科書に載せられるほど定説が定まっていないものや、いったんは教科書に掲載されたものの異論が唱えられて書き換えられてしまったもの、あるいは定説が定まっていないために、各論が併記されているものなど。そうした謎に満ちた世界を、わかりやすく、楽しく味わえる。「世界史」「日本史」「科学」「動物」「宇宙」の5ジャンルからテーマを集め、文系でも理系でも気軽に読める内容に構成されている。