• Author柴田よしき
  • Publisher文藝春秋
  • ISBN9784167916589
  • Publish Date2021年3月

草原のコック・オー・ヴァン / 高原カフェ日誌 2

東京の大手出版社の女性誌副編集長までつとめながら、家庭生活のストレスから自律神経に失調をきたし、退社して、百合が原高原でカフェ「Son de vent(ソン・デュ・ヴァン)」を開業した奈穂。
モラハラ夫との離婚が成立し、村役場につとめる青年・村岡涼介と恋仲になり、ひよこ牧場を切り盛りする工藤南ら地元の友人や、大手リゾート企業の会長「田中さん」に支えられつつ、自転車操業ながらカフェを営業し続けている(シリーズ第一巻『風のベーコンサンド』)。
二年目に入り、この地に元ロックスターの青年・森野大地がやってくる。人気バンドのギタリストだったが、あるスキャンダルのせいか、世間を避けるように暮らしている。
が、実は彼はワイン醸造という”本当の夢”を実現するため、百合が原にやってきたのだ。
保守的な地元の人々は彼に冷たい。
だが同じく都会からここにやってきた奈穂は、大地のことを放っておけない。
人生の挫折を経て、立ち直ろうとする女性の奮闘が、高原の四季、おいしそうなカフェ料理、そしてこの巻ではワインの世界も加わり、描かれる。
読みながら、心と体に滋味しみわたってくる物語。

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