都会と田舎,オンラインとオフライン,日常と非日常…
創造と越境を繰り返す若者文化の現在(いま)をとらえる
「現代の若者」にどう迫り,そこから何を読み取ることができるのだろうか。
従来の「都市の若者」から「若者」を語るという図式を超えて,多様な「場所」からその姿の析出を試みた,若者論の新潮流。
都市そのものの変容,インターネットやSNSの広まりというウェブ社会の発展とともに,若者文化もまた,変化している。さらに,新型コロナウイルス感染症の流行は,街から人影を消し,こうした変化を加速させた。急速にデジタル化・オンライン化が進むなかで,若者は,「リアルな場所」に何を求めているのか。