上篠翔の短歌の特徴はスピードである。
そして、スピード感とスピードとはちがう。
スピード感はスタイルであり、スピードは本質だ。
口語のスピードの快感を存分に味わってほしい。
(藤原龍一郎?)
【5首】
アリス お茶もういいよ アリス 泣かないで 薇ほどけば夏が終わるよ
っこ って何 生きあいっこするわたしたち朝から氷くちうつしてく
能あるきりんは首を隠す んなわけねーだろ?きだして生きていくんだ光の荒野
花みたい、それはやさしい揶揄でしたいいよ花ならお墓に似合う
ああみんなねむれずにいてどろみずのあふれる淵の花壇、雨ざらし