国際協調主義を掲げた戦後日本は、政府開発援助(ODA)を通して世界の発展途上国とどのように関わってきたのか。各国の経済発展や福祉向上のために、試行錯誤や批判も浴びながら、いかなる援助を行ってきたのか。本書では、中南米諸国へのODAを、歴史的経緯や各種資料とともに俯瞰し、21世紀の今後の日本の国際協力の課題を考えるための基礎的判断材料と論点を提供する。