子どもたちは、日常をこえた世界への通路をもち、そこでの深い体験の力に支えられて生きる。アキラはその異界とのつながりがうすく、逆にアリサは日常を逃れて異界に閉ざされてしまって、ともに実生活に適応できずに苦しんでいた。二人が、筆者と心の対話を深めるにつれて、癒しのドラマが始まる。子どもたちの癒しは、若いカウンセラーが癒される道でもあった…。