1986~87年、開高健が「幻の大魚」イトウを追ってモンゴルへ。それは巨匠最後の夢、『チンギス・ハーン陵墓探査計画』の端緒でもあった。モンゴルの蒼穹、草原、河、人々の営みが高橋昇の手で活写され、開高の言葉がそこに燦然と煌く。司馬遼太郎とのモンゴル対談を特別収録。