• 著者上田秀人
  • 出版社講談社
  • ISBN9784062772549
  • 発行2012年4月

軍師の挑戦 / 上田秀人初期作品集

桶狭間、忠臣蔵、桜田門……歴史を変えた事件にひそむ謎を大胆に解き明かしていく。推理する歴史探偵もまた、後世の歴史上の人物がつとめる。興趣あふれる厳選八編。
桶狭間の戦いで圧倒的有利な今川義元は、なぜ後退したのか? ーー秀吉の軍師黒田官兵衛が解く。
稲葉正休は親しい筆頭老中堀田正俊を、なぜ斬りつけたか? ーー六代将軍家宣の執政新井白石が解く。
田沼家と佐野善左衛門の遺恨にかかわりながら生き残ったのは? ーー太田備中守を一人の座頭が追い詰める。
吉良邸から逃げ出した寺坂吉右衛門が手厚く葬られた理由は? ーー浄瑠璃作者竹田出雲の達した結論。
茶聖千利休はなぜそこまで関白秀吉の怒りを買ったのか? ーー不昧公松平出雲守治郷が茶人として推理する。
京の近江屋で襲撃された坂本龍馬は誰に殺されたのか? ーー盟友勝海舟が龍馬殺しの暗部に迫る。
雪の桜田門外で井伊直弼襲撃を企てた背景にいた者は? ーー勝海舟の好敵手小栗忠順が真相に気づく。
最後まで抵抗した開陽丸の榎本武揚の真意とは? ーー榎本を英雄視していた福沢諭吉はある疑念を抱く。

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