一度罪を犯した人々のなかには同じ過ちを繰り返してしまうケースが多い。しかし裁判傍聴から見えてきたのは、「凶悪な犯罪者」からはほど遠い、社会復帰のために支援を必要とする姿だった。にもかかわらず司法と福祉の溝は深い。この課題と社会はどう向き合うのか。家裁調査官として少年犯罪と向き合ってきた著者が考察する。