目次 I 女流文学の形成と源氏物語の問題 / 1 第一 物語文学研究についての二、三の問題-源氏物語を中心に- / 3 第二 源氏物語成立の精神的背景 / 24 第三 女流文学の精神と源流 / 40 第四 伊勢物語から源氏物語へ / 58 II 源氏物語における人間造型の方法 / 73 第一 紫上の初期について / 75 第二 紫上の変貌 / 93 第三 玉鬘をめぐって / 114 第四 近江君とその周辺 / 135 第五 「若菜」巻の始発をめぐって / 150 第六 薫大将の人間像 / 184 第七 浮舟をめぐっての試論 / 249 III 紫式部日記の世界 / 271 第一 紫式部の思考と文体(一) / 273 第二 紫式部の思考と文体(二) / 294 IV 枕草子論 / 319 第一 枕草子の方法 / 321 第二 枕草子における上流貴紳と清少納言 / 366 第三 枕草子の人生批評 / 386 附篇 / 393 書評 西郷信綱氏著『日本古代文学史』 / 395 思想史に対する文学史の立場-津田左右吉博士の『文学に現はれたる国民思想の研究』第一巻を読んでの寸見- / 402 書評 風巻景次郎氏著『日本文学史の周辺』 / 413 書評 風巻景次郎博士著『日本文学史の研究(下)』 / 418 書評 今井源衛著『源氏物語の研究』 / 422 本書所収論文についての私注 / 430 あとがき / 433