本書は現代の歌壇を代表する105人の詞華集である。晶子・茂吉・白秋をはじめ、現在第一線で活躍する中堅および、新しい短歌の芽を内に孕んだ戦後生まれの若手歌人の作品を精選した。そこには激動する世情の中で、時に華麗に、時に寥寥と、そして深い思索に沈潜しながら己が生の証を丹念に詠いつづける現代歌人の真摯な生きざまがうかがわれる。斬新かつ多くの示唆に富んだ画期的な現代短歌集。