• Author伊集院静
  • Publisher講談社
  • ISBN9784062205382
  • Publish Date2017年2月

さよならの力

私は二十代と三十代に別離を経験した。一人は弟であり、もう一人は前妻であった。なぜ彼、彼女がこんな目にと思った。その動揺は、なぜ自分だけが?という感情になった。ところがそういうものと向き合っていると、やがて別離を経験した人にしか見えないものが見えて来る。それは彼等が生きていた時間への慈しみであり、生き抜くしかないという自分への叱咤かもしれない。
私は二十歳代と三十歳代に別離を経験した。
一人は弟であり、もう一人は前妻であった。
なぜ彼、彼女がこんな目にと思った。
その動揺は、なぜ自分だけが? という感情になった。
ところがそういうものと向き合っていると、
やがて別離を経験した人にしか見えないものが見えて来る。
それは彼等が生きていた時間へのいつくしみであり、
生き抜くしかないという自分への叱咤かもしれない。(まえがきより)
週刊現代誌上の連載『それがどうした』掲載のエッセイに加え、本書のために、4編の書き下ろしを収録。

>> 続きを表示

Recently borrowed books by this book borrower.

  • 乙女オバさん
  • リゾートしらかみの犯罪
  • えちごトキめき鉄道殺人事件
  • 佐藤愛子の役に立たない人生相談
  • 不敵雑記 / たしなみなし
  • 弘兼流60歳からの手ぶら人生
  • 実家の片づけパーフェクトBOOK / 「5つの鉄則」でラクラク!
  • 老人一年生 / 老いるとはどういうことか
  • 80歳の壁
  • 京都御朱印巡り殺人事件 / 刑事仙道見取り捜査