邦銀に失望し、ウォール街の投資銀行に身を投じた桂木、山一證券出身の天才トレーダー竜神、北海道の開拓者魂にあふれるデリバティブ・セールスマン藤崎-。取引の大型化・グローバル化と金融工学によって急激に変化する80年代の世界市場を背景に、実在の人物や事件を織り交ぜながら、巨額の利益を貪る投資銀行の手の内とそこで働く人々の葛藤を描いた本格経済小説。