転校した先の学校で、自分が来る前に行われていた東川さんへのいじめに気づいてしまった明里は、入院している東川さんの事故が、実は自殺未遂ではなかったのかと疑います。やがて明里は東川さんへのいじめの証拠を少しずつ発見していき周囲に訴えるのですが、クラスメートはそのことで明里を敬遠し、ついには明里がいじめの対象になってしまいます。くじけそうになりつつも、明里にはいじめに負けられない理由があったのでした。
転校した先の学校で、自分が来る前に行われていた東川さんへのいじめに気づいてしまった明里は、入院している東川さんの事故が、実は自殺未遂ではなかったのかと疑います。やがて明里は東川さんへのいじめの証拠を少しずつ発見していき周囲に訴えるのですが、最初は優しかったクラスメートもそのことで明里を敬遠し、ついには明里がいじめの対象になってしまいます。くじけそうになりつつも、明里には前にいた学校での経験から、いじめに負けられない理由があったのでした。
現役の教師でもある作者が、子どもの心のなかにある「悪意」について真剣にむきあって書いた作品です。
ミステリーのように謎を追って読み進むうちに、どんどんリアルな子どもたちの悪意の世界に引き込まれてしまいます。