逆境のさなか、40歳の時に絵をかき始めたヘルマン・ヘッセ。絵をかくことは彼にとって、人生の危機をのりきり、魂の安息を得るための積極的な瞑想法となった。ロマン・ロランが「果物のようにみずみずしく、花のように優雅です」と讃えたヘッセの水彩画。20枚の絵を伴奏として、自然が織りなす色彩の魅惑と写生の悦楽をうたいあげた詩文集。