好評の『軽口本集』『小咄本集』につづく江戸笑話シリーズの最終巻。寛政(1789‐1802)以後に咄の会を備した焉馬・一九・慈悲成ら戯作者の作と、文化・文政期(1804‐30)に高座で大活躍した可楽・文治・正蔵ら落語家の作8種をおさめた。現行の落語ほとんどそのままのもの、あるいはその原型を想わせるものがあって興味つきない。