十九世紀半ばのパリ。居酒屋にたむろする労働者たちの間で,自らを「神のお気に入り、それは崇高な(シュブリム)労働者」と称する歌が流行っていた。彼らを「ル・シュブリム」と名づけた著者(1832‐1905)は、飲酒癖の程度や仕事の勤勉度によって労働者を八つに分類し、その日常生活を活写した。ゾラ『居酒屋』の下敷にもなった貴重な史料。