「着ていてラクなうえ、おしゃれになれる服」を信条とした洋服作りをしているデザイナー石原左知子氏は、衣食住そろった人が本当のおしゃれな人だ、という。賃貸派の石原氏の住まいは、インテリアがしょっちゅう変わることでも知られている。「飽きる」ということもあるが、一箇所に手を加えると、それにあわせるように周辺も変化(進化?)する。そのようにして、自分の住まいをあたかも実験室のようにして、ずっと居心地のよさを追求してきた。頼まれて、知人のインテリアにアドバイスすることもよくある。そんな石原氏が65歳の頃、体調をくずしたことがきっかけとなり、三浦半島に海見え物件を購入した。「いつ死んでも悔いがないように生きたい」との思いから、「やっぱり、海のそばに住みたい。太陽と風と夕陽が必要だ!」と週末の住みかを手に入れたのだ。そこは築30年以上のマンション(90平方メートルのメゾネット)。これまでの家作りのノウハウが集結した最高に居心地のいい空間ができあがった。床を全部テラコッタにして統一感と広さを出したり、わけのわからないコーナーを作ったりと、なんとも自由度の高い大人のリノベーション!すぐ真似したいアイデアが満載です!