小学5年生の時、母親が自ら命を絶った。息子に残されていたのは、わずか3行の遺書だった。好きなサッカーで 世界に胸を張れる 選手になって下さい。孤高のFW福田健二は、その言葉に導かれるように海外を渡り歩いてきた。幾度となく立ちはだかる高い壁にひたすら挑み続けた。そして気づいた妻と愛娘の存在の大きさ。家族とは、絆とは何か。ひとりの男の生き様を描いた、壮絶ドキュメント。角川文庫スポーツ部シリーズ第4弾。