児童から読める翻訳ファンタジー文学。
著者ダレン・シャン氏が「終わりのない物語はない。『ダレン・シャン』シリーズは、12巻をもって幕を閉じる」と、この11巻巻末の一文に書いた。この巻と、あともう一冊で、長いシリーズは終わりをとげる。まさにクライマックスを迎えたストーリーになっている。バンパニーズ大王と、主人公ダレンたちの追討隊は、遭遇する機会が4回ある―と予言されていた。その4回目がこの11巻にあるのだ。そして予想もできぬ意外な展開が、またもやダレンを待ち受けていたのだ。読者の心を捉えてやまぬハラハラドキドキのストーリー展開が、しっかりとした著者の友情論、勇気論、愛情論に裏打ちされて、類い希な人気の翻訳児童文学となっている。