今まで誰も知らなかった「人」が見えてきた。ロボット工学は、未来の夢を追いかけるロマンティックな分野ではない。それは「人間をテクノロジーでつくり出す」という究極の目標のもと、身体や意識の工学モデルを構築するという、他分野とはまったく異なるアプローチで人間を理解するライブな学問なのだ。その知識は、我々の常識をゆさぶり、新しい人間観を突きつける。