斎藤茂太(1916~2006)は、漱石からチャップリンまで様々な人の名言を集め生き方のコツ伝授する随筆集『いい言葉は、いい人生をつくる』など、多くの大ベストセラーを著した随筆者・精神科医で、“いい言葉”のオーソリティー。穏やかな語り口と笑顔がトレードマークで、生前は「モタさん」と呼ばれ多くの人に愛されました。
2012年6月に、NHKワンセグ2で放送を開始、人気上昇に伴い、10月からはEテレでも放送され始めた5分間番組「モタさんの“言葉”」は、そんな斎藤茂太氏の言葉と人柄を、松本春野さんのやわらかなイラストと矢田耕司さんの訥々としたナレーションで視聴者に伝える読み聞かせ形式の番組です。紹介されるのは、モタさんが長年手帳に書き溜めては読み返していた“いい言葉”の数々。現代人のストレスや悩みをフッと解きほぐし、軽やかに生きる勇気と元気がわいてくる“ちょっといい話”の数々です。
本書はその人気番組のコンセプトや世界観を忠実に書籍化。番組同様、モタさんの“言葉”をしみじみと味わうことができるのはもちろん、旅先や好きな場所で、存分にその世界に浸ることができる “大人のための絵本”です。