芥川賞受賞後、右翼を名乗る男性からの脅迫で、予定されたサイン会は中止に追い込まれた。そんな事件をきっかけに、作家である著者は、言論界のグラウンドにまいおりる。地下鉄サリン事件・慰安婦問題・神戸市須磨区少年殺人事件・援助交際・児童虐待…。日本社会を内部腐食させる「仮面」を果敢に暴き、欺瞞的な言論界に侃侃諤諤の議論を引き起こした、怒濤のバトル・エッセイ集。