目次 まえがき I 問題への出発 第一章 ローマ法王権の負い目 / p4 ある世界史的な出会い 聖フランシスの前半生 会見のいきさつ 法王イノセント三世の悩み ローマ法王権の負い目 第二章 正統と異端の理論的諸問題 / p29 正統と異端-言葉の意味から 第三章 キリスト教的正統論争の争点-秘蹟論 / p40 キリスト教における正統と異端の争点 中世秘蹟論争の系譜 聖アウグスティヌスとドナティスト論争 グレゴリウス改革以前の秘蹟論争の明暗 中世前期における秘蹟論の問題点 II 論争 第四章 グレゴリウス改革と秘蹟論争 / p84 プロローグ グレゴリウス改革の背景 グレゴリウス改革と秘蹟論争の発端 再版「ドナティスト論争」の展開 第五章 グレゴリウス改革と秘蹟論争(続) / p118 再版「ドナティスト論争」と改革派諸法王の態度 秘蹟論争終結期における諸法王の態度 III 問題への回帰 第六章 グレゴリウス改革と十二世紀の宗教運動 / p144 宗教運動とは何か 使徒的生活と巡歴説教 グレゴリウス主義と十二世紀の宗教運動 十二世紀の法王権と宗教運動の急進化 カタリ派・ワルド派・謙遜者団 十二世紀末の宗教運動と秘蹟論 第七章 イノセント三世と宗教運動 新たな出発にさいして 第一の試み-謙遜者団の問題 第二の試み-ワルド派の改宗と「貧しきカトリック者」 最後の試み-フランシスの小兄弟団 史料と参考文献 年表