「生き方マニュアル」として誕生した教えが、受難と復活という特殊性から「信仰」が生まれ、「宗教」として制度化したことで世界に普及するが、様々な思惑が入り乱れ、闘争と過ちを繰り返すことにもなった。本書は南米や東洋での普及を通じて、ヨーロッパ世界が相対化され、近代化に向かう中「本来の教え」が近代の普遍主義理念に昇華するまでの過程を激動の世界史から解読する。