• 著者武田佐知子
  • 出版社中央公論新社
  • ISBN9784121011657
  • 発行1993年12月

信仰の王権聖徳太子 / 太子像をよみとく

「聖徳太子」といえば、多くの日本人はかつて高額紙幣に描かれた肖像を思い浮べるだろう。しかし太子像はこれだけではない。日本の古代を語るうえで不可欠の重要人物であり、しかも死後間もなく太子信仰が誕生、その生涯は神秘のベールに隠れ、実像を不鮮明にして、さらに異なる太子像を生む結果となった。時代の流れの中で変容してきた太子のイメージを多面的に検証、そこに込められた造像者の意図とエネルギーの源泉を探る。

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