悲惨な事件によって愛する人を失ったガヴィアは、エトラを離れて放浪する。逃亡奴隷の集落「森の心臓」や、生まれ故郷である「水郷」をめぐりながら、旅の途中で出会った人々に助けられ、ガヴィアは自分のふたつの力を見つめ直してゆく-。「西のはて」のファンタジー・シリーズがついに完結。ネビュラ賞受賞、ル=グウィンがたどりついた物語の極地。