現在日本に暮らすイスラーム教徒は10万人以上、モスクは80ヵ所以上、 多くの大学でハラールフードが提供されるようになった。それでも、世界に16億人近くいるといわれるムスリムは、日本ではまだまだ少数派。 3・11の震災のあとすぐに、被災地支援に向かった大塚モスクの活動を手伝ったのをきっかけに、その世界の扉を開いた聞き書きの名手が、日本に移り住み、働くムスリムたちの声を拾い集めた。 インドネシア人の舞踊家、バングラデシュ人のハラールフード店店主、シリア人のアレッポ石鹸販売会社代表、ウイグル料理店オーナー…… 故郷を想い、日本との懸け橋をめざす人たちの言葉から、多様で豊かなイスラム世界が見えてくる。 「scripta」好評連載、待望の単行本化!