東京裁判は、はたして公正な裁判だったのだろうか。法廷に提出すべく弁護側が作成、準備したにもかかわらず、裁判長によって却下され、または未提出に終わった厖大な資料が残された。本書は、戦後五十年を期してまとめられた、その『東京裁判却下未提出弁護側資料』のうち、もっとも重要な十八篇を抜粋したものである。東京裁判を正しく認識し、明日の日本の展望を拓く、現代史研究に必携の史料集。