あたかもヘディンの学説提唱にこたえるかのように流れを旧河床に戻したタリム川を、一行はカヌーに乗り、新生ロプ・ノール目指してくだってゆく。眼前にひろがる美しい自然、古都楼蘭の遺跡、神秘的な王女のミイラ。数々のロマンにみちた光景をヘディンの筆がいきいきと描き出す。原書の写真・スケッチはすべて収録。