ヴェルヌやウエルズから、ヴォークト、クラーク、アシモフ、ハリスン、シルヴァーバーグ、ゼラズニイ、ル=グィン、ギブスンまで、SFの可能性を探り、「SF進化=学」「SF社会=学」を提唱。近・現代の支配的精神である認識論における主観・客観主義と存在論に拡張された人間主義・自然主義を批判し、その抑圧的な相互補完の構造を激しく撃つ。現代思想に造詣の探い著者によって初めて成された、SFを通して考察された文明・時代批評。