カサエルに敗れてみずから死を選んだカトーから、己れの意志に殉じた三島まで-古事記・源氏・平家・近松・芥川・太宰などの文学テクストを引きつつ自死の歴史を跡づけ、透徹した論理と雄渾にして優美な文体で日本人の精神史をあざやかに描き出した画期的日本文化論。現代のニヒリズムを撃つ灼熱のパンセ!