イタリア在住30余年の著者が、本と人をめぐる様々な出来事を、見事な筆致で描く、12章の半生記ともいうべきエッセー集。『ジーノの家 イタリア10景』で日本エッセイスト・クラブ賞と講談社エッセイ賞を史上初ダブル受賞した著者ならではの、一編一編がまるで短編小説を読むように味わい深く魅力溢れる一冊。本を、そして人間を愛する人々に。