2011年、欧州はギリシャ、アイルランドに続き、いよいよポルトガル、スペインヘソブリンリスクが飛び火する危機を迎える。クレジット市場は欧州発の混乱に陥ることになるだろう。財政赤字問題は、次第に欧州の大国まで巻き込みながら、ユーロ圏諸国に次々と襲いかかる。世界的な規模で危機感が連鎖し、恐慌とはいえないまでも不況が各国経済を覆うことになる。もはや、日本も対岸の火事とはいっていられない。日本にも波及する恐怖のシナリオを描くとともに、いま取り組むべき処方箋を提案する。