本巻は新潟・富山・石川・福井・岐阜・静岡・愛知篇を収録。『北越雪譜』にも描かれた今に残る越後縮の雪ざらし、秋山郷の編衣(アンギン)、佐渡のシナ布、桑つみ・糸繰りの仕事歌であった越中おわら節、父の故郷・金沢で生涯を終えた友禅斎の物語、白山神社の菊理媛、三河湾に漂着した崑崙人がもたらした綿の種など、衣生活にかかわる興味深い神話・伝説・民俗を語る。