本書では、経営をめぐる意思決定の問題が体系的に考察される。ここでは、誤解を招いてしまうくらい単純に聞こえる理論-ゲーム理論-から拝借した強力な分析道具が使用される。本書の目的は、ゲーム理論を用いて意思決定のプロセスを可能な限り体系的にまとめることである。すなわち、交渉や契約の策定などの多くのビジネス的状況に共通した特徴を解明する一般原理を探求することである。