老中・松平定信の暗殺を未然に防いだことで、江戸のわけあり空家に住み込んで管理する明屋敷番となった内藤三左。早速、住み慣れた本所から浅草に引越すが、桁外れの美麗な庭を持つ新居に圧倒される。その庭に深夜、曲者が闖入。捕えてみれば、非業の死を遂げた幕府造園の責任者の忘れ形見、下川草助だった。痛快書き下ろし第二弾。