貧困と不遇に苛まれながらも、学ぶこと知ることへの努力、そして何よりも自然に息づく小さな生命への愛情を惜しまなかったジャン=アンリ・ファーブル。名作『昆虫記』に接し、彼の精神に深く感銘を受け、その足跡を訪ねた著者の南仏紀行記を復刊。原著の愛読者であり、その丹念な調査を賞讃して止まない奥本大三郎氏を監修に迎えて、解説を加えた。