• 著者滝沢志郎
  • 出版社文藝春秋
  • ISBN9784167912963
  • 発行2019年6月

明治乙女物語

選考会で圧倒的支持を受けた第24回松本清張賞受賞作!

新人とは思えぬ実力を本作で発揮した話題の青春ミステリーが、待望の文庫化です。



西欧化の波が押し寄せる鹿鳴館時代。東京・御茶ノ水の高等師範学校女子部(女高師)で学ぶ女生徒の咲と夏は、学校生活を謳歌していた。ある日、森有礼主催の華やかな舞踏会に出席した二人は爆発事件に遭遇。それは、明治を揺るがす事件の幕開けだった――。

東京、横浜、下田を舞台に繰り広げられる青春ミステリー。



「女性たちの困難を描いた小説ではなく、それに立ち向かう勇気と元気と友情を描いた、正真正銘の青春小説」(中島京子「解説」より)



「女が学問なんて」と一部から白い眼で見られる男尊女卑の風潮の中で、荒波に揉まれながらも、彼女たちは自分自身で人生の道を切り開いていきます。「実は何度も泣きました、女の子達がけなげで」と中島さんがおっしゃるように、美しき女生徒の青春を描いた傑作です。ミステリアスな展開に最後まで目が離せません!

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