• 著者囲恭之介
  • 出版社宝島社
  • ISBN9784800292742
  • 発行2019年7月

千年探偵ロマネスク / 大正怪奇事件帖

「私は千年探偵――知識を深める時間なら幾らでもあったわ」 悩み多き青年×美貌の少女探偵の大正怪奇ミステリー! 時は、大正8年。 秦野財閥の四男・孝四郎は、芸妓の子であることを理由に認知されず、貧しい生活を送っていた。しかし母を病で亡くした後、突然、父から一族に迎え入れられ、常軌を逸した指令を下される。曰く「人魚の肉を手に入れろ」と。 父の命で孝四郎は、 隠遁生活を送っている謎の少女・白比丘尼の元を訪れる。彼女は、「自分は人魚の肉を食べた不老不死の身である」と言い、時に童女のようなあどけなさを見せ、時に鋭く厳しい言葉を口にする。彼女と手を組むことになった孝四郎は、かつて集団失踪事件があった曰く付きの孤島でのオークションに参加することに。 集まったのは一癖も二癖もある人々。 ところが、翌朝、開催者・不破男爵が島の海岸で死体となって発見され……? 過去の事件と現在の事件が共鳴し、謎が謎を呼ぶ怪奇ミステリー!

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