• 著者植田彩芳子 冨田章 柚花文
  • 出版社求龍堂
  • ISBN9784763021243
  • 発行2021年8月

小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌

2021年8月7日~9月26日に京都府京都文化博物館での開催を皮切りに、10月9日~11月28日に東京ステーションギャラリー、2022年2月11日~3月21日に鳥取県立博物館へ巡回する「小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌(レクイエム)」展の公式図録兼書籍。

戦死した将校を象徴的に描いた異色の戦争画《國之楯》で知られる日本画家、小早川秋聲。

没後、その作品の多くは長らく忘れられ、一部の印象的な戦争画にのみ注目して語られることが多かった。

秋聲は寺での修業を経て、京都で日本画の大家に弟子入りし、画家としてのスタートを切った。

僧籍を持ち、複数回の従軍を経験し、国内外を問わず旅行に繰り出しながら、数多くの執筆をもこなした。

本書では、多面的な画家が残した清新で叙情的な作品を約110点掲載し、秋聲の画業を、多くの初公開作品とともに明らかにする。

加えて、書簡などの参考資料、研究者・遺族による多数のコラムを交え、その人となりや制作に対する想いにも迫る。

詳細な年譜・文献目録も掲載し、画集としてだけでなく今後の秋聲研究の重要な資料となる一冊。

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